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zoom RSS 静岡県の三つの温泉―梅ヶ島・寸又峡・舘山寺―の旅(上)

<<   作成日時 : 2017/06/09 22:25   >>

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三つの温泉を選ぶ
6月に初旬、静岡県の三つの温泉を訪れました。静岡県の温泉というと東の端の伊豆半島が圧倒的に整っており、県内のその他の温泉は、県民以外にはあまり知られていないと思います。今回はこれら知名度が低い静岡県の北部から西部にかけての三つの温泉を旅先に選べました。3つの温泉のそれぞれ異なる特徴を見つけました。
温泉旅行はその目的とテーマに沿ったものとしますが、最初から3カ所を選んだわけではなく、まずは静岡県中部の「寸又峡(すまた)温泉」の1泊2日の旅を計画したのです。その後、1泊2日に拘る必要もなくなり近辺を調べていると、「梅ヶ島温泉」を発見し、帰路の周辺に「舘山寺温泉」を見つけ、結果的に3泊4日とちょっと豪華な旅をしました。

浅間山荘事件
画像旅先に「寸又峡温泉」を選んだ理由ですが、「浅間山荘事件」と関係があります。「ツタヤ」の「DVD借り放題」(月額2000円)でサイレントから最新の映画まで多種多様なDVDを楽しんでいます。たまたま1972年の浅間山荘事件を扱った二つの映画を観ました。学生運動が暴力化し距離を置いてきた私ですが、今の年齢になってあの時の同世代の彼らを少し知ってみたいと思うようになりました。改めて本を読む元気はなく、安直にとりあえず映画で知ろうとしました。映画だといくら長くても3時間まででしょう。その映画の一つは2002年公開の東映製作「突入せよ!あさま山荘事件」で、これは体制側からの描写です。政権が事件をどのように抑え込んだかの話です。もう一つは2008年公開の故若松孝二監督の「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」です。これは「事件」に至るまでの日本の戦後史を簡単になぞりあんがら、「事件」を起こした学生らの側から描写しようとしたものです。私にとって理解を深めはしましたが、彼らを理解することはやはりできませんでした。「事件」とカッコ付きなのは、彼らには「闘争」だったからです。

この二つの映画を観終わった後、学生時代に似た「事件」があったのでは思い、ネットで調べ「寸又峡事件」がとわかりました。金喜朗という在日朝鮮人が起こした ライフル銃を持って立てこもり事件です。この事件の現場の一つ「寸又峡」がどこにあるか調べていると「寸又峡温泉」があることを初めて知り、さらに近くによく話題になる観光鉄道「大井川鉄道」があるとわかり旅先に決めました。

温泉宿を選ぶ
大井川の支流に沿って在る寸又峡温泉の宿は、ネットで調べると老舗らしいが宿代はさほど高くはなく、一人旅プランがあることから「翠紅苑」を予約しました。
同じ静岡県で大井川より東に一山超えたところを南北に流れる安倍川の最上流に在る「梅が島温泉」ですが、いくつかの温泉宿のサイトを比較して「おもいでの宿 湯の島館」を選び、「翠紅苑」の前泊としました。
3日目の泊まる舘山寺温泉(観光協会は「浜名湖かんざんじ温泉」を自称している)は、多様なホテルや旅館があり、迷いました。そのうち「ホテル九重」に多彩な浴場があることに注目しました。しかし一人旅プランがなく、電話で問い合わせると高額でない朝食付き宿泊で予約できました。

バッテリーあがる
画像初日の朝7時頃、出発しようと車のエンジンがかけるも、かかりません。バッテリーがほぼ上がった状態でした。前日、車内のランプを点けたままにしておいたためです。ランプを点けてエンジンを止めると、警告音が鳴ります。しかし耳の悪い私は、補聴器をつけていないとこの音が聞こえないのです。そのまま半日置くと、バッテリーが上がってしまいます。こうしたことを年に1、2度起こしてきました。
早速、日本自動車連盟(JAF)のコールセンターに電話をして修理を依頼すると30分ほどでスタッフが来てくれ、当然のことながらエンジンはかかりました。
車の故障時のため私は車を持つようになってすぐにJAFの会員になりました。ということで40年以上のゴールド会員です。年間会費4000円は高くはないと思っています。また月々送られる月刊誌JAFMATEは参考になる雑誌です。また国内の観光施設などで会員割引が利用できる特典もあります。
JAFに助けられた一番の思い出は、丹後半島の病院に勤めていた頃、妻と一緒に京都から福祉山の峠を越えて弥栄に帰る時、深夜で峠の上り道が凍結していたのです。ノーマルタイヤで車は先に進めません。JAFに依頼すると1時間ほどしてスタッフが来てくれました。私の車を牽引して峠の先まで移動してくれました。あとは下り道をゆっくり走って帰宅できたことです。
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渋滞にあう
いつものとおり京都南インターから名神に上がりしばらく走ると「東名阪道自動車道」のリフレッシュ工事で亀山と四日市の二つのジャンクションの間でひどい渋滞が発生しているらしいことが知らされました。このため新名神ではなく名神を迂回することを勧める道路案内なのです。どの程度の渋滞かわからないし、米原経由で東名に入るのは遠回り過ぎると、計画どおり草津ジャンクションで新名神に移りました。渋滞がうそのように道路はガラガラでした。しかし亀山ジャンクションで東名阪に移るやいなや、ほとんど動かない渋滞のなかに入ってしましました。高速道路で車が止まった状態の長い渋滞は初めてのことです。次の伊勢インターまではこのままでいくしかないと、時にゆっくりと進みました。インターに近づきましたが、ここから出るのはほとんど乗用車だけでトラックではありません。トラックの運転手の方が情報に詳しく、判断が正しいだろうと思い、このインターでもその次のインターでも私も降りませんでした。ただただ渋滞から解放されるのを高速道路の上で待つだけでした。
四日市ジャンクションの手前で渋滞が徐々に解消し、通常の運転に戻れました。制限速度100キロの区間は時速120キロほどで走ったのです。
リフレッシュ工事は車の安全のために大いにやってほしいと納得した渋滞でした。

東名高速道路
画像豊田ジャンクションで伊勢湾岸自動車道から東名高速道路に移りました。久しぶりの東名です。学生時代には国鉄高速バス「ドリーム号」で利用し、確か暗い「三ヶ日」の停車場で運転手の交代とトイレ休憩がありました。その後は妻と娘と3人で伊豆の下田に行ったときもこの道を走りました。久しぶりに見る車から光景がなんとなく新鮮でした。

日本平ホテル
画像出発が遅れと渋滞で1日目の移動の計画を変更し、寄り道は「日本平ホテル」だけとしました。ネット画像ではロケーションと外観も優れており、ホテルの姿を確かめることにしました。
日本平が一部を成す丘陵の東側から昔風のドライブウエイの山道を上ると「日本平ロープウエイ」の「日本平駅」があり、その前を通過した先に大きなホテルがありました。入り口側のホテルの外観はい木を主体とした壁面でした。中に入りと高い天井のロビーの先は一面ガラス張りでした。その先に清水港と駿河湾と伊豆の山々が観えました。静岡市清水区の市街地はきれいには見えず、世間離れした空間に浸れるひと時を打ち壊すものでした。もっとも夜景では異なって観えるでしょう。ホテル自慢の富士山の眺望は雲で観えませんでした。ホテル周囲の広い和風庭園もよく手入れされていました。旧日本平ホテルの時代の庭を新しいホテルのなかにうまく活かしていると映りました。

この「日本平ホテル」は1964年に「日本平観光ホテル」として開業し、その後名称を「日本平ホテル」と改称しました。「観光」がダサイ、不適切と外したと思われます。戦前から名乗る「赤倉観光ホテル」や「雲仙観光ホテル」とは違うのでしょう。
建物の老朽化と耐震化のため全面新築で2012年にリニューアルオープンしました。設計は日本で大型建物の設計で業績が優れた「日建設計」が行っています。
スタッフの対応もほぼよろしい。宿泊料が特に高価というものではありません。短時間の滞在で日本を代表する優れたホテルと私は評価しました。
京都でも外資系の高額な宿泊料のホテルが 次々のオープンしているなかで国内資本の質の高いホテルの健闘を期待したい。

ディルマ
画像ホテルのロビーのサロンに座り、「セイロン紅茶セット」を注文しました。久しぶりに飲む本格的なセイロン紅茶は美味しかった。レジで紅茶のメーカーを聞くと、ティパックの袋が渡されました。英語の印字を読むと「ディルマ」とありました。ディルマは、植民地時代の統治国だったイギリスを経由しないで、セイロン紅茶を直接製造販売する民族企業で製品の評価は高いと聞きます。
もっとも自宅ではもっぱら「日東紅茶」の一番安い(50袋で300円ほど)を飲んでいます。三井物産グループの企業だけあり、日東紅茶も商品も捨てたものではありません。安くて美味いのです。暑いこの時期は水出しで飲んでいます。「さすが美味い紅茶でしたが、10パックで400円ほどの紅茶ですが、ネットで買って楽しむ余裕も意図もありません。
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安倍川
画像日本平から宿のある梅が島に向かいました。「安倍川」の川沿いをひたすら北部の県境に近くまで北に走りました。この川に由来する「安倍餅」はよく知られ、新幹線で買って食べたことがあります。しかし安倍川がどこを流れているのかは知りませんでした。
静岡市街地の西側で太平洋に流れる安倍川の川幅は広いのですが、ほとんどが砂利で覆われ流れる水幅は狭いのです。これまでの全国で私が観てきた川の姿からして、きっと上流にダムがあるからだろうと予測したのです。いくら川上に行ってもダムがないのです。泊まった宿の主人に聞くと、この川にダムはないと言うのです。安倍川は大量の伏流水が流れ、一部が地上を現れて流れているのです。静岡市はこの伏流水を飲料水として利用しているそうです。貯水用のダムもないが山から崩れ落ちる砂を貯める砂防ダムはあるそうです。
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茶畑
安倍川の両側の平地や山腹に大小の茶畑が数多く在りました。なかには信じられないほど高い山の斜面に茶畑があるのです。現在、都道府県別で生産量や栽培面積でトップが静岡県です(2015年)。
旅行者にとっては美しい光景ですが、想像するにこの姿になるまで厳しい作業が繰り返されたのでしょう。購入したか借用した山の斜面の樹木を切り倒し、切り株を除き、更地となった土地を茶畑用に整地したのでしょう。重機が使えなくすべて手作業で行ったのでしょう。いよいよ茶畑に苗を植え、水を播き………何年もかけてやっと茶葉を摘み取ることができたのでしょう。その間、資金と生活費を工面することも容易なことではなかったと思われます。途中で投げ出した農家もいたかもしれません。
こうした土地での茶の栽培という農業は容易ではないと思われます。宿の主人が言うには、後継者が少なくなっているそうです。
先の南九州の旅で知った、薩摩半島の知覧の茶畑は大規模でかなり機械化され、さらに若手の後継者がブランド茶―知覧茶―も目指して茶栽培に勤しんでいると聞きました。

やぶきた
宿の部屋に置かれた緑茶が、とても美味いのに驚きました。渋みが出ても旨味が残りまた美味いです。珍しいお茶だと思いました。通常、旅館やホテルの部屋にある茶は、不味いことで定評がありますが、この宿の茶は違ったのです。宿の主人に聞くと「やぶきた」の茶だと教えてくれました。
ネットで調べると「やぶきた」は、茶の品種の名前で、静岡県で品種改良、選別された品種だそうです。
安倍川のように川沿いで栽培する茶の美味さは、先の長野県の天竜川沿いで栽培される茶で初めて知りました。このことが安倍川でも大井川でも言えそうです。新幹線から目にする静岡県の茶畑は太平洋側に在り、日当たりがよい畑での栽培だと思います。これに対して川沿いの茶畑は日照りが悪く川からの湿気が栽培に影響していると思われます。この栽培環境が茶の品質によく影響しているのでしょう。

吊り橋
画像今回の旅でさらに発見したことは、川に架かる吊り橋の多さです。河口から上ってほぼ源流近くまでたどった安倍川、源流近くから河口までたどった大井川でともに大小の多くの吊り橋を観ました。吊り橋マニアのネット報告によると安倍川には少なくとも16の吊り橋があるそうです。また国土交通省中部地方整備局長島ダム管理所の報告によると大井川では支流も含めて32の吊り橋があります。このうち、安倍川では最も長い「相渕の吊り橋」を渡り、大井川ではダム湖にかかる「井川大橋」を車で渡り、中流で渡った「塩郷の吊橋」は国道と大井川鉄道の上にも架かるちょっと珍しい橋でした。
これらの吊り橋には利用できなくなったものもあり、生活用は少なく、農業用と観光用が少なくないようでした。

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梅ヶ島温泉
宿の在る「梅ヶ島温泉」は、関西でほとんど無名と思われますが、開湯270年とされ、清水次郎長も湯治に訪れたとの記録があるそうです。今でこそ人里離れた山奥の温泉ですが、駿河と甲斐を繋ぐ主要な街道沿いの温泉地だったと推測します。小さな梅ヶ島温泉街の先に要衝と思われる安倍峠があります。
現在の梅ヶ島温泉は、険しい山が迫る安倍川の河岸とその上の坂に沿って10軒ほどの温泉宿が軒を連ねていました。ここも静岡市です。広すぎる静岡市。
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湯の島館
画像ネットで予約した「湯の島館」は、梅ヶ島温泉では最も大きな温泉宿です。部屋から安倍川のせせらぎと山の緑を堪能でき、早朝の景色もまた格別でした。食事は部屋とは別の個室でいただき、夕食朝食ともにほぼ満点でした。驚いたことにご夫婦だけで宿を経営し、料理も二人でこなしていることでした。和食も洋食も和洋折衷食もプロ級の腕前でした。珍し食材としてヤマメの稚魚を使ったマリネもいただきました。この稚魚は市場には流通してないらしく、養殖業者から入手したそうです。
ちょっと残念だったのが浴場でした。浴場は異なる趣向の家族風呂が4つだけで、大浴場はありません。利用する時はフロントで鍵を借りなければなりません。二人でやりくりしている様子が分かるので入浴のために呼びだすのに気が引けたのです。その夜は私の他二組の泊り客があり利用しやすかったのですが、結局二つの風呂に1回ずつ入っただけです。檜の浴槽の内側がすこしぬるぬるして感触がよくありませんでした。主人が夜の11時から浴場を掃除すると聞いたので何も言えませんでした。
夫婦お二人で長く経営してこられ、評判のよい宿と聞きます。私があれこれコメントするより、これまでのご苦労に敬服し、「お体に気を付けて」と伝えて、宿を出ました。
なお先の旅で泊まった下呂温泉「湯之島館」とこの梅ヶ島温泉「湯の島館」とは関係ないと主人に確かめておきました。
(中へつづく)
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画像説明:地図(@日本平ホテルA梅ヶ島温泉B井川ダムC赤石温泉D寸又峡温泉E大井川河口F浜岡原子力館G天竜川河口H舘山寺温泉I西気賀駅J新居宿)、実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(DVDの表紙)、JAFの牽引車、東名阪道自動車道の渋滞(この画像は2016年の1月のもの)、ドリーム号(東京・大阪間の開業時のバスらしい)、日本平ホテル(ホテルの遠景は静岡市清水区、駿河湾、伊豆半島、富士山)、ディルマのティパック入り箱、安倍川(流水が少ない、静岡市街地に近い下流)、安倍川餅(静岡市ミホミフーズ製)、本山茶の茶畑(安倍川中流域)、相渕の吊り橋、梅ヶ島温泉(右の裏手にも数軒の宿がある。「湯ヶ島館」はほぼ中央の建物)、湯ヶ島館の2つの家族風呂(4つのうち)、同主人(名前を聞き忘れた)、同夕食(これに鍋物が付く)。

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